逆引き調合シミュレータの説明

はじめに

逆引き調合シミュレータ」は、ヘアカラーや装備品の染色において、作りたい色の実現方法(花びらの組み合わせや、脱色・漂白の回数など)を検索できるツールです。

花びらから出来上がる色を調べるのではなく、作りたい色を元に、材料となる花びらの組み合わせを調べることができるので、逆引きと名付けました。

以降の説明で、指定した色を作り出すために必要な手順(花びらの組み合わせや、脱色・漂白の回数など)のことをレシピと呼ぶことにします。

使い方

このツールでは、以下の手順でレシピを検索します。

  1. 検索条件と作りたい色を指定し、検索を行う。
  2. 指定した色に近い順に、実現可能な色が「レシピ表示候補」として30件(30色)表示される。この中で、レシピを見たいものを自由に選択し、さらに表示の優先順位を指定する。
  3. 指定した優先順位に基づき、効率よく実現できる順に、レシピが最大50件表示される。

以下で、それぞれの画面のサンプルとともに、指定項目について説明します。

検索条件と作りたい色の指定

最初はこの画面が表示されます。

A:実行モード美容の髪染めについて調べるか、装備品の染色について調べるかを選択します。髪染めと服染めでは結果が異なりますので、必ず目的にあった方を選んでください。

B:脱色・髪染め失敗・漂白ヘアカラーモードの場合、「脱色」「脱色失敗」「髪染め失敗」を駆使して作れる色を検索するかどうかを指定できます。服染色モードの場合、「強力な漂白」「漂白(課金アイテム使用)」を駆使して作れる色を検索するかどうかを指定できます。⇒詳しい説明

C:除外花びらここでチェックを入れた花びらを1枚でも使用するレシピは、検索の対象外となります。使いたくない花びらや、用意するのが困難な花びらをここで除外することで、レシピを効率的に検索できます。なお、「課金花びら」は、アイテムショップで200SPで購入できる赤・黄・緑・水色・青・紫の6色を指します。「限定花びら」は、もえガチャ限定の白と、時々期間限定で販売される黒の2色を指します。

D:色指定作りたい色を指定します。色をクリックするか、RGBまたはHSVカラーの欄に値を入力することで、指定できます。

E:検索実行このボタンを押すと、指定した条件と色で検索が行われ、レシピ表示候補が表示されます。

レシピ表示候補の選択・優先順位の指定

「検索実行」ボタンを押すと、この画面が表示されます。

F:レシピ表示候補指定した色に近い順に、30件の候補が表示されています。この中から、レシピを表示したい色を選択します。指定した色にとにかく近い色がいいという場合は、上位の色にだけ絞ってチェックすると良いでしょう。逆に、少々色合いが違っても数多くのレシピを見てみたいという場合は、下位の色まで幅広くチェックすると良い結果が得られると思います。

G:優先花びらここで指定した花びらをなるべく多く使用したレシピを優先して表示します。すでに持っている花びらを使いたいときに、ここを利用すると便利です。「花びら一覧」の各花びらをクリックすると、「優先花びら」に追加されます。最大50枚まで指定でき、保存も可能です。

H:コスト花びらの種類や美容・染色道具にコストを指定して、合計コストが低いレシピを優先して表示します。希少なター・フルークや課金花びらを高いコストに指定しておくと、入手しやすい花びらを使用したレシピが上位に表示されやすくなります。逆に、アイテム課金を利用してでもきれいな色を作りたい場合は、課金花びらのコストを低く設定すると良いでしょう。

I:その他「少ない花びら枚数で作れる組み合わせを優先する」にチェックを入れると、4枚調合よりも3枚調合、3枚調合よりも2枚調合の組み合わせが優先して表示されます。もしチェックしても4枚調合のレシピしか表示されない場合は、その色は2枚調合、3枚調合では実現できないということです。「4枚調合で実現できる色は、調合のコストを半減する」にチェックを入れると、4枚調合のレシピについては、花びら4枚のコストの合計を半減してコストを計算します(4枚調合では染料を2本作れるため)。

J:レシピを表示このボタンを押すと、レシピ表示候補で選択した色のレシピが、指定した優先順位で最大50件表示されます。

デフォルトでもそれなりに適切な設定になっていますので、特にこだわりがない場合は、何も変更せずに「レシピを表示」ボタンを押してもよいでしょう。

レシピ検索結果

「レシピを表示」ボタンを押すと、この画面が表示されます。

K:レシピ検索結果優先順位の高いものから順に、レシピが表示されます。表示されている調達方法で染料を用意して、備考に記載されたとおりの操作をすることで、目的の色に染め上げることができます。各レシピの「最安のコスト」「最小の差異」「優先花びら」の部分は、強調して表示されます。

L:優先花びら(花びらの重要度)優先花びら欄の各花びらの横に、[ ]で囲まれた数値が現れます。これは、検索した全レシピのうち、各花びらがレシピに使用される割合を%で表したものです。染料1本あたり平均1枚使われていれば、その花びらの重要度は100%となり、[100]と表示されます。数値が大きいほど、その花びらは今回調べた色を作るために必要になる可能性が高い、ということになります。逆に[0]の場合は、今回調べた色を作るためには全く使われないことを表しますので、他に使う当てがなければ、その花びらは捨ててしまってよいということになります。

以上が、逆引き調合シミュレータの一連の操作方法になります。慣れてきたら細かいオプションを指定して、ぜひ自分だけのレシピを見つけてみてください。

注意事項

豆知識

ゲーム中の脱色や漂白の仕様や、ツールの細かい仕様など、割とどうでもいい話を書いておきます。ツールの使い方とは直接関係ありませんので、興味のある方だけお読みください。

脱色・髪染め失敗・漂白の細かい仕様

脱色
「脱色剤」(400GoldでNPCが販売)を使って髪を脱色すると、RGB各成分が256階調中50段階(約20%)ずつ増加した色になります。見た目としては白に近づきます。繰り返し脱色すると、いずれは真っ白(RGBそれぞれ100%)になります。
「強力な脱色剤」(生産品)を使うと、2倍の効果があります(RGB各成分が256階調中100段階(約40%)ずつ増加)。
脱色失敗
髪を脱色する際のルーレットに失敗すると、成功の1/10の効果があります。つまり「脱色剤」ならRGB各成分が256階調中5段階(約2%)ずつ増加、「強力な脱色剤」ならRGB各成分が256階調中10段階(約4%)ずつ増加した色になります。
髪染め失敗
髪染め液で髪を染める際のルーレットに失敗すると、髪染め液のRGB各成分がそれぞれ半減された色に染まります。見た目としては、髪染め液の色よりも暗く・黒くなります。
強力な漂白
「強力な漂白剤」(1000GoldでNPCが販売)を使って装備品を漂白すると、RGB各成分が32階調中5段階(約16%)ずつ増加した色になります。見た目としては白に近づきます。強力な漂白を何度も繰り返すと、RGBそれぞれ87%で止まります。これより高い数値は漂白では実現できないので、87%を上回る染色液で染める必要があります。
漂白
「漂白剤」(50SPの課金アイテム)を使って装備品を漂白すると、RGB各成分が32階調中2段階(約6%)ずつ増加した色になります。こちらもRGB各87%が上限です。

クエスト花びらについて

収穫や栽培では入手できず、期間限定のクエストで入手できた花びらを、当サイトでは「クエスト花びら」と呼んでいます。以下のとおり、現在も入手可能なものもあります。

比較用のレシピの表示

このツールでは、ヘアカラーモードの場合はNPCが販売している髪染め液8色、服染色モードの場合は原色の課金染色液7色およびシップ染色棒クエスト受注時にもらえる染色液の色も、「わざわざ花びらを使わなくても実現可能」という意味で、逆引き結果に表示される対象となります。

希少な花びらを使って作った色が実はNPCから購入できる色と大して変わらなかった、などという悲劇を避けることができます。

全レシピ数は何通りか?

現在、102種類の花びらが存在します。これらを組み合わせて作れる色は何通りかというと、102種類から重複を許して2枚、3枚、または4枚選ぶことになるので・・・。

ということになります。ただし「2枚調合の組み合わせが2セット」という4枚調合は、2枚調合と実質同じなので除外すると、4枚調合だけでできる組み合わせは4780230 - 5253 = 4774977通りとなります。同様に、「同じ花びら3枚」という3枚調合も除外すると、3枚調合は182104 - 102 = 182002通りとなります。

また、3枚調合のレシピのうち、その中の2枚で同じ色の染め液が作れるものは、検索結果から除外しています(わざわざ3枚で作る意味がないので)。これには1055通りが該当しましたので、3枚調合の組み合わせはさらに引き算して、182002 - 1055 = 180947通りとなります。

以上により、2枚、3枚、4枚の組み合わせを合計して、花びら調合のレシピ数は全部で5253 + 180947 + 4774977 = 4961177通りとなります。

ちなみに、同じ色になる組み合わせをまとめた場合、作成・入手可能な染料の色は22549種類のようです(髪染め液としてしか入手できないもの、染色液としてしか作成できないものも含む)。RGB各32階調で作成可能な色は理論上32768色なので、約7割の色が作れることになります。また髪染めの場合は、失敗染めや脱色を駆使することで、さらに多くの色を実現可能です。

参考サイト

花びらなどの色のデータは、もえからーを参考に作らせていただきました。ただし経験的に出ないと思われる、ター・メリアの(32% 32% 19%)および(38% 9% 6%)は除外しています。

追記 2008/1/5に、オークの鼻財団の収穫記録を参考にして、さらに以下の4種の花びらを除外しました。この4種は、わたしの経験でも収穫できていません。